ULSSAS(ウルサス)は、UGC(ユーザー投稿)を起点に購買と拡散が連鎖していく購買プロセスモデルです。SNSが生活の中心になった現在、企業からの一方的な発信よりも、ユーザー同士の投稿や共感が購買を動かす場面が増えました。その動きを説明する枠組みがULSSASです。

この記事では、ULSSASの各文字の意味、従来のAIDMA/AISASとの違い、UGCが起点になる理由、実際に回すためのステップ、注意点を、マーケティング担当者が実務で使える粒度で解説します。フレームを覚えるだけでなく「自社でどう回すか」まで持ち帰れる構成です。

あわせて読みたい

ULSSASの起点となるUGCの作り方は UGCマーケティングの手法解説 を、UGCの基礎概念は UGCとは?の完全ガイド をあわせてご覧ください。

目次
  1. ULSSASとは?各文字の意味
  2. AIDMA/AISASとの違い
  3. UGCが起点になる理由
  4. ULSSASを回す実践ステップ
  5. 回す際の注意点
  6. 自社での使いどころ

ULSSASとは?各文字の意味

ULSSASは、SNS時代の購買行動を6つの頭文字で表したモデルです。それぞれ次の段階を指します。

最後のSpreadが次のUGCを生み、ループとして循環するのがULSSAS最大の特徴です。直線的に終わらず、購買が次の起点を作り続けます。

AIDMA/AISASとの違い

従来モデルとの違いは「起点」と「終点」にあります。比較すると構造の差がはっきりします。

モデル起点特徴終点
AIDMA企業の認知施策(広告)マスメディア時代。直線的購買で完結
AISAS企業の認知施策検索・共有を組み込む共有で緩やかに循環
ULSSASユーザーのUGCSNS時代。起点がユーザー側拡散が次のUGCを生み循環

AIDMAやAISASが「企業の発信」から始まるのに対し、ULSSASは「ユーザーの投稿」から始まる点が決定的に異なります。企業の役割は、発信することから「UGCが生まれ、循環しやすい環境を整える」ことへ移ります。

UGCが起点になる理由

なぜユーザー投稿が購買の起点になるのか。背景には情報の受け取られ方の変化があります。

POINT

ULSSASを回すうえで最も難しいのは、実は最初のU(UGC)の発生です。ここが細いと、後続のLike・検索・行動・拡散すべてが立ち上がりません。フレームを導入する前に「UGCがそもそも生まれているか」を確認するのが出発点になります。

ULSSASを回す実践ステップ

ULSSASは自然発生を待つだけでは回りにくく、企業側の設計が必要です。実務では次の順で整えます。

  1. UGCが生まれる仕掛けを作る:投稿したくなる体験・ハッシュタグ・きっかけを設計する
  2. Likeが伸びる工夫:良質なUGCを企業アカウントで拾い、反応を可視化する
  3. 検索の受け皿を整える:SNS検索・Web検索で見つかる情報(公式情報や記事)を用意する
  4. 行動への導線:検索から購入・申込までの経路を短く分かりやすくする
  5. 拡散を促す:購入後に投稿したくなる体験・特典・声かけを用意し、次のUGCへつなぐ

UGCを意図的に発生させる具体的な手法は UGCマーケティングの手法解説 に、ツール・プラットフォームの選び方は UGCプラットフォーム比較の記事 にまとめています。

回す際の注意点

ULSSASは万能ではなく、向き不向きと運用上の注意があります。

自社での使いどころ

ULSSASは「フレームを暗記する」ためではなく、自社の購買プロセスのどこが詰まっているかを診断するために使うと効果的です。UGCが出ていないのか、検索の受け皿がないのか、拡散のきっかけがないのか。段階ごとにボトルネックを見つけ、そこに施策を寄せていくのが実践的な使い方です。UGCの基礎から押さえ直したい場合は UGCとは?の完全ガイド を出発点にすると理解が早まります。

まとめ

ULSSAS(ウルサス)は、UGCを起点に「Like→SNS検索→Web検索→行動→拡散」が循環する、SNS時代の購買プロセスモデルです。企業発信から始まるAIDMA/AISASと違い、起点がユーザー側にあり、拡散が次のUGCを生む点が本質です。最初のUGC発生を設計できるかどうかが成否を分けるため、まずは自社で投稿が生まれる仕掛けづくりから着手しましょう。