YouTube、Amazonプライムビデオ、TVer、Netflix──どの動画サービスが、どの年代に使われているのか。総務省「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」から、主な動画共有・配信サービスの利用率を10代〜70代・男女別に、サービスの種類別の利用率を2020年からの推移とあわせてまとめました。動画で発信する媒体を選ぶとき、動画広告やタイアップの出稿先を検討するときの基礎データとしてお使いください。
1日に動画を何分見ているかは SNS・動画の利用時間データ、動画広告の市場規模は 動画広告市場データ、SNSごとの利用率は 年代別SNS利用率データ へ。
主な動画サービスの利用率ランキング(全年代)
「利用率」は、アンケート調査で各サービスを「利用している」と回答した人の割合です(13〜79歳、N=1,800)。
| 順位 | サービス | 利用率(全年代) |
|---|---|---|
| 1 | YouTube | 83.3% |
| 2 | Amazonプライムビデオ | 39.2% |
| 3 | TVer | 32.2% |
| 4 | Netflix | 26.1% |
| 5 | ABEMA | 15.1% |
| 6 | niconico | 10.9% |
| 7 | radiko | 10.9% |
| 8 | NHKプラス | 8.3% |
| 9 | U-NEXT | 7.7% |
| 10 | Disney+ | 7.6% |
| 11 | Hulu | 7.2% |
| — | NHKオンデマンド/WOWOWオンデマンド/DAZN/Lemino/TELASA/FODプレミアム | 3.4%/3.0%/2.6%/2.1%/1.2%/1.1% |
| — | 上記に該当するものはない | 13.9% |
総務省は、全年代では「YouTube」「Amazonプライムビデオ」「TVer」「Netflix」の順に利用率が高いと報告しています。YouTubeは2位のAmazonプライムビデオの2倍以上で、動画サービスの中で突出しています(出典:総務省)。
同じ調査の「ソーシャルメディア系サービスの利用率」ではYouTubeは80.8%です。設問(サービスの分類)が異なるため数値が一致しません。引用の際はどちらの設問の値かを明記してください。
年代別:YouTubeは10〜40代で9割超
| 利用率 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| YouTube | 96.4% | 98.2% | 98.7% | 94.1% | 85.8% | 76.0% | 47.0% |
| Amazonプライムビデオ | 56.4% | 51.8% | 54.0% | 47.1% | 38.8% | 29.9% | 10.7% |
| TVer | 32.1% | 37.2% | 43.5% | 39.2% | 39.4% | 25.5% | 10.7% |
| Netflix | 37.1% | 40.8% | 37.1% | 29.4% | 26.7% | 19.2% | 3.4% |
| ABEMA | 25.0% | 24.3% | 18.6% | 16.3% | 14.5% | 8.5% | 6.0% |
| niconico | 20.0% | 24.3% | 13.9% | 7.2% | 7.6% | 8.5% | 4.4% |
| U-NEXT | 10.0% | 15.6% | 8.9% | 8.8% | 7.9% | 5.2% | 0.7% |
| Disney+ | 7.9% | 12.4% | 13.5% | 10.5% | 4.8% | 4.8% | 1.7% |
| Hulu | 10.0% | 11.0% | 10.1% | 7.2% | 8.5% | 4.4% | 1.7% |
| NHKプラス | 1.4% | 4.6% | 3.0% | 5.2% | 10.3% | 16.6% | 11.7% |
| radiko | 7.1% | 7.3% | 11.8% | 7.5% | 17.6% | 13.7% | 8.1% |
| 上記に該当するものはない | 3.6% | 0.9% | 0.8% | 2.6% | 10.6% | 19.6% | 49.0% |
YouTubeは10代〜40代で90%を超え、60代でも76.0%が利用しています。TVerは30代(43.5%)が最も高く、40代・50代も約4割と、若年層より中年層で使われているのが特徴です。Netflixは20代(40.8%)、ABEMAは10代(25.0%)が最も高く、NHKプラスは60代(16.6%)で最も高くなっています(出典:総務省)。
20代〜40代では「動画サービスを何も使っていない」人は3%未満です。この年代に動画で届けるなら、問題は「動画を見るか」ではなく「どのサービスで見るか」になります。
男女別の利用率
| 利用率 | 男性 | 女性 | 差(男性−女性) |
|---|---|---|---|
| YouTube | 86.1% | 80.6% | +5.5pt |
| Amazonプライムビデオ | 41.4% | 37.0% | +4.4pt |
| TVer | 28.3% | 36.2% | −7.9pt |
| Netflix | 25.8% | 26.3% | −0.5pt |
| ABEMA | 17.1% | 13.0% | +4.1pt |
| niconico | 12.7% | 9.2% | +3.5pt |
| Disney+ | 6.9% | 8.2% | −1.3pt |
| U-NEXT | 7.8% | 7.5% | +0.3pt |
| Hulu | 6.8% | 7.5% | −0.7pt |
| radiko | 11.6% | 10.2% | +1.4pt |
YouTube・Amazonプライムビデオ・ABEMAは男性、TVerは女性の利用率が高く、TVerの男女差(7.9ポイント)が最も大きくなっています。Netflix・U-NEXT・Huluはほぼ同水準です(出典:総務省。差は本ページで計算)。
サービスの種類別の利用率と推移(2020→2024年)
総務省は、動画サービスを提供方式で分類して利用率を調べています。オンデマンド型の動画共有サービスはYouTube・ニコニコ動画など、放送番組配信サービスはTVer・NHKオンデマンドなど(NHK・民放キー局が提供するもの)、動画配信サービスはNetflix・Amazonプライムビデオ・Huluなど、リニア型の動画配信サービスはABEMAなどです。
| 種類(全年代) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|---|---|
| オンデマンド型の動画共有サービス | 77.2% | 79.7% | 79.9% | 82.5% | 85.2% |
| オンデマンド型の動画配信サービス | 39.8% | 44.8% | 45.7% | 52.0% | 53.7% |
| オンデマンド型の放送番組配信サービス | 19.8% | 23.5% | 29.0% | 38.1% | 40.1% |
| リニア型の動画配信サービス | 8.4% | 14.6% | 13.3% | 16.6% | 16.3% |
| インターネットを利用したラジオ放送サービス | 13.7% | 15.4% | 14.6% | 14.9% | 12.7% |
| 有料多チャンネル放送サービス | 12.4% | 12.0% | 11.9% | 11.0% | 9.9% |
| ライブ配信型の動画共有サービス | 8.0% | 8.1% | 7.8% | 7.0% | 6.6% |
| いずれも利用していない | 19.3% | 17.0% | 16.0% | 13.4% | 13.1% |
この5年で最も伸びたのは放送番組配信サービス(TVerなど)で、19.8%から40.1%へ約2倍になりました。動画配信サービス(Netflixなど)も39.8%から53.7%へ伸び、全年代の過半数が利用しています。一方、WOWOW・スカパー・ケーブルテレビなどの有料多チャンネル放送は12.4%から9.9%へ減少しています(出典:総務省。倍率は本ページで計算)。
年代別(2024年)では、動画配信サービスの利用率は10代78.6%、20代74.8%、30代70.0%、40代62.1%、50代51.5%、60代44.3%、70代15.8%。放送番組配信サービスは50代が48.8%で最も高く、30代47.3%、40代44.4%が続きます(出典:総務省)。
データから読む:動画で発信・出稿するときの示唆
| データ上の事実 | 示唆 |
|---|---|
| YouTubeの利用率は10〜40代で9割超、60代でも76.0% | 幅広い年代に届けたい動画の第一候補はYouTube |
| TVerは30代〜50代で約4割、女性の利用率が高い | 30〜50代女性向けの動画広告では、放送番組配信サービスも出稿先の候補になる |
| Netflix・ABEMA・niconicoは10代・20代の利用率が高い | 若年層向けの話題づくりでは、配信作品・番組に関連した発信が接点になりやすい |
| 放送番組配信サービスの利用率は5年で約2倍 | 「テレビ番組をネットで見る」行動が定着しつつある |
利用率は「使っているかどうか」の指標で、利用時間の長さは表しません。どれだけの時間を動画に使っているかは SNS・動画の利用時間データ で確認できます。
調査概要と出典
- 調査名:令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(総務省情報通信政策研究所)
- 調査対象:13〜79歳の男女1,800人/アンケート調査(日記式調査と併行実施)/調査期間:令和6年12月2日〜8日/公表:令和7年6月
- 掲載値:主な動画共有・配信サービス等の利用率(全年代・年代別・男女別)、動画共有・配信サービス等の種類別利用率(2020〜2024年の経年、2024年の年代別)
- 出典:総務省情報通信政策研究所 (報道資料) / (調査報告書 概要 PDF)
経年の数値は、総務省が70代を含めて再集計した値です。ランキングの順位・男女差・倍率は本ページで算出したもので、その他の数値は報告書の掲載値を転記しています。
まとめ
動画サービスの利用率はYouTubeが83.3%で突出し、Amazonプライムビデオ(39.2%)、TVer(32.2%)、Netflix(26.1%)が続きます。YouTubeは10〜40代で9割を超え、TVerは30〜50代と女性、Netflix・ABEMAは若年層で高いという違いがあります。5年でTVerなどの放送番組配信サービスの利用率は約2倍になりました。届けたい年代と性別に合わせて、動画を発信・出稿するサービスを選ぶことが大切です。