ショート動画が伸びるかどうかは、撮影の腕前よりも「撮る前の設計」でほぼ決まります。リール・TikTok・YouTube Shorts はいずれも15〜60秒前後の縦型動画という共通の器なので、台本の型を一度覚えれば、3つのプラットフォームすべてに使い回せます。台本なしで撮ると、冒頭が間延びしたりオチがないまま終わったりして、最後まで見てもらえません。

この記事では、ジャンルを問わず使えるショート動画の台本テンプレートを7種類に整理し、構成例と例文、書き方の手順、撮影前チェックリストまでをまとめます。

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企画から編集・投稿までの全体像は ショート動画の作り方、台本の冒頭部分に特化した型と例文は ショート動画の冒頭3秒(フック)の作り方 で解説しています。

目次
  1. ショート動画に台本が必要な理由
  2. 台本テンプレート7種の比較表
  3. テンプレ別の構成例と台本例文
  4. 台本の書き方 5ステップ
  5. 撮影前チェックリスト
  6. 台本づくりの注意点

ショート動画に台本が必要な理由

ショート動画は、視聴者が最初の数秒で見る価値を判断し、少しでも間延びすれば離脱するフォーマットです。台本があると、冒頭・本題・オチの配分を秒単位で決めてから撮れるため、無駄な間や言い直しが減り、視聴維持率が安定しやすくなります。

もう一つは量産のしやすさです。伸びるアカウントの多くは、数本の型を決めて中身だけ差し替えて投稿を続けています。台本テンプレートは企画・撮影・編集の各工程を短縮する仕組みです。動画が伸びる構造については バズる仕組みの解説 もあわせて参考にしてください。

台本テンプレート7種の比較表

7つの型を秒数配分と向くジャンルとともに整理します。秒数は30秒前後の動画を想定した目安です。

型秒数配分の目安(フック/本題/オチ)向くジャンル
1. 結論先出し型3秒/20秒/5秒ノウハウ、ビジネス、勉強
2. 問題提起→解決型3秒/22秒/5秒美容、健康、片付け、節約
3. ランキング・列挙型3秒/25秒/3秒グルメ、ガジェット、おすすめ紹介
4. ビフォーアフター型3秒/20秒/5秒メイク、掃除、DIY、ダイエット
5. ストーリー・体験談型3秒/25秒/5秒副業、転職、日常Vlog、失敗談
6. 検証・実験型3秒/25秒/5秒商品レビュー、比較、チャレンジ
7. Q&A・あるある型3秒/18秒/5秒あらゆるジャンルの共感系

共通しているのは、フックは3秒以内、オチ(まとめ・CTA)は5秒以内という点です。本題の長さを変えるだけで、15秒版・60秒版にも調整できます。

テンプレ別の構成例と台本例文

「__」をご自身のジャンルの言葉に置き換えてください。

テンプレート
  1. 結論先出し型:フック「__するなら、やることは一つだけです」→本題「それは__。理由は3つあって、1つ目は…」→オチ「まずは今日、__から試してみてください」
  2. 問題提起→解決型:フック「__で悩んでいる人、実は原因はここです」→本題「多くの人が__をしがちですが、正解は__」→オチ「これを変えるだけで__が楽になります。保存して見返してください」
  3. ランキング・列挙型:フック「__で本当に使えるもの、3つだけ紹介します」→本題「3位は__、2位は__、1位は__」→オチ「みなさんの1位はどれですか?コメントで教えてください」
  4. ビフォーアフター型:フック「__がこうなります(結果を先に見せる)」→本題「使ったのは__と__。手順は…」→オチ「所要時間は__分。真似したい人は保存を」
  5. ストーリー・体験談型:フック「__を始めて__か月、正直に結果を話します」→本題「最初は__で失敗。転機は__」→オチ「同じところで止まっている人の参考になれば嬉しいです」
  6. 検証・実験型:フック「__って本当に__なのか、試してみました」→本題「条件は__。結果は…」→オチ「結論、__な人にはおすすめです」
  7. Q&A・あるある型:フック「__の人にありがちなこと、言っていいですか」→本題「まず__。次に__。そして__」→オチ「当てはまった人、正直に手を挙げてください」

例文は骨組みです。ご自身の話し言葉に直し、1本につきメッセージは1つに絞ってください。

台本の書き方 5ステップ

台本は頭から順に書くより、要素を分解して埋めるほうが早く仕上がります。

  1. ゴールを1行で決める:「見た人に__をしてほしい」(保存・コメント・フォロー・プロフィール閲覧など)。
  2. オチから書く:最後の一言と行動の呼びかけを先に固定すると、本題がぶれません。
  3. 本題を3ブロック以内に分ける:各ブロックは1文〜2文。テロップで出す言葉も同時にメモします。
  4. フックを3案書いて選ぶ:疑問・断言・数字など型を変えて複数案を出し、いちばん短く強いものを採用します。
  5. 声に出して秒数を測る:想定より長ければ削る。目安として1秒あたり4〜5文字程度で話すと聞き取りやすくなります。
POINT

台本は「セリフ」「テロップ」「映像(カット・動き)」の3列で書くのがおすすめです。セリフだけ書くと撮影時に画が単調になりがちですが、映像列に「ここで商品を手に取る」「ここで画面切り替え」と書いておけば、撮影も編集も迷わず進みます。

撮影前チェックリスト

撮り直しの多くは、次の確認を飛ばしたことが原因です。

確認項目チェックの観点
フックは3秒以内か自己紹介・挨拶・タイトル読み上げから始まっていないか
メッセージは1つか伝えたいことが2つ以上あるなら別動画に分ける
テロップの文字数1画面あたり15文字前後を目安に、読み切れる長さか
オチ・CTAがあるか「保存」「コメント」など具体的な行動を一つだけ示しているか
秒数は想定内か声に出して測ったうえで、余白を削れているか
映像の指示があるかカット割り・手元の動き・画面切り替えのタイミングを書いたか
音・明るさ・縦画面静かな環境、正面からの光、9:16の縦構図になっているか

特に「フック3秒以内」「メッセージは1つ」「CTAがある」の3つは必須です。欠けたまま撮ると、編集で取り返すのが難しくなります。

台本づくりの注意点

テンプレートは使い方を誤ると「型どおりだが伸びない」動画になります。代表的な落とし穴を挙げます。

一つ目は、台本を一字一句読み上げてしまうことです。棒読みは離脱の原因になります。台本は流れを固定するもので、言い回しは撮影時に自然に崩して構いません。

二つ目は、フックで大げさな表現に頼りすぎることです。「絶対」「誰でも必ず」といった断定は、内容が伴わないと信頼を失います。効果や実績を語る場合は、ご自身の体験に基づく範囲で「目安」「一般的に」と幅を持たせた表現にとどめてください。

三つ目は、伸びなかった時にテンプレを次々と変えてしまうことです。同じ型で3〜5本を投稿し、どの秒数で離脱が多いかを確認してから調整するのが基本です。

まとめ

ショート動画の台本は、フック(3秒以内)・本題(3ブロック以内)・オチ/CTA(5秒以内)の三段構成が基本です。7つのテンプレートからジャンルに合う型を1つ選び、まずは3〜5本を同じ型で作ってみてください。「セリフ・テロップ・映像」の3列で書き、撮影前チェックリストで必須3項目を確認すれば、撮り直しと編集の手間を大きく減らせます。冒頭をさらに強くしたい方は 冒頭3秒(フック)の作り方 で最初の一文を磨いてください。